2019年8月31日土曜日

北海道百年記念塔



世の中色々なことが起こる。カッターナイフのような形をした写真の塔は、札幌市厚別区にある北海道百年記念塔である。札幌や近郊で小中学校時代を過ごした人なら一度くらいは行ったことがあるだろう。
高さ100mの25階建、昭和45年に竣工、設計は井口健という人だが僕はよく知らない。馴染みのところでは、札幌市営地下鉄の出入口を設計したとのこと。
この塔、以前は8階の展望台まで階段で昇ることができた。平成26年より老朽化を理由に立入禁止になっていたが、今年遂に取り壊されることが決まった。100年を記念する塔が築50年を待たずに取り壊されることになるとはね…。建築物は維持されることに意義があるとすれば何とも残念である。
都会の外れ、現代の廃墟にお別れを告げてきた。案内所の人は「今訪れるのは、30年前に来たことがあるとかそんな人ばかりだよ」と。

新幹線札幌駅


帰省のニュースで新幹線が映っている。北海道新幹線の札幌延伸は2031年3月末の予定であと12年ほど。
北5西2 左手のESTAとあるビル、かつては百貨店のそごう札幌店。今のメインテナントはビックカメラ、LOFT、ユニクロ、札幌らーめん共和国など。中央は札幌で最も高いJRタワーで38階建て。
北5西1 右手奥に新幹線札幌駅ができて、その手前に第二タワーが建築される予定である。その後、ESTAは取り壊され建て替えられることも発表されている。

富樫ビル


7/21の北海道新聞に、札幌の南2西2にある富樫ビルが来春解体され、香港の外資系ファンドに土地を売却することが報道された。
ビル名は知られていないが、富樫ビルは1967年8月開業である。9階建地下2階で開業当初から1980年までは月賦百貨店の緑屋やボーリング場が入居していたという。
今はない月賦百貨店という業態は割賦販売をする百貨店で、丸井と緑屋が代表的であった。
丸井といっても、三越伊勢丹グループ入りした札幌の丸井今井ではなく、新宿や渋谷にある丸井で発祥の地は中野、創業家は青井家で、NHKアナウンサーの青井実は創業者の孫で現社長の従弟らしい。
緑屋は西武グループの会社になり現在店舗はないが、会社はクレディセゾンとして存続している。旭川、仙台、三軒茶屋等でamsという別屋号の店舗もあった。
話戻って、富樫ビルは緑屋閉店後、1985年にファッションビルPRIVY(プリヴィ)となり五番街ビルからタワーレコードが移転してくるなどそこそこ賑わっていたが、月日は流れ2005年からダイソーがメインテナントになっていた。今般老朽化や耐震強度不足を理由に解体を決めたという。
このように札幌ではビルが続々建替えに向かっている。
写真左手は1970年竣工の金市舘ビル、かつて大丸スーパーがテナントであった。現在はベガスベガスが入居している。

清田区里塚 液状化被災地区

今日で北海道胆振東部地震から1年。時の過ぎるのは早い。 大規模な液状化被害を受けた札幌市清田区里塚では、宅地と道路の地盤改良工事が進んでいる。多くの住宅が取壊されたが、傾いたままの家屋もあり、生活再建にはなお時間がかかりそうである。 上 地震直後 下 ...