2019年9月2日月曜日

旧青木ビル跡


南4西2 2009年開業メルキュールホテル札幌である。国道36号線に面したこの場所にはかつて青木ビルがあり、当時札幌市内で最もレーンの多いボーリング場「アオキボウル」、グランドキャバレー「エンペラー」があった。両方とも2006年に営業を止め、運営していた青木商事は2008年に破産手続開始、その後の建替えにつながったものと思われる。
当時のすすきの界隈のボーリング場の双璧「スガイボウル」は、つい最近2019年6月に映画館とともに営業を終了し再開発に向かうものとみられる。ちなみに現在の建物所有者はRIZAPである。
グランドキャバレーはマンモスキャバレーともいい、1960年代から70年代に流行した業態である。ショーを行うステージにダンスフロアがあり、ホステスが着席して接客する料金時間制の大箱のキャバレーで、ナイトクラブやダンスホールの後継業態である。かつては東京のグランドキャバレーに訪日中の米国大統領が訪れたというから勢いのほどがわかる。ディスコの台頭により若者離れが起きて衰退に向かったとされる。
僕が小学生の頃の記憶では「エンペラー」の入口にショーを行う歌手の名前が大きく貼り出されていたように思う。子供ながらにここに来れば芸能人に会えるのだと感じた。閉店時の最終ステージは夕張出身の大橋純子がつとめたという。
キャバレーは、中間省略すると現在ではキャバクラに代わられたということだろう。なお東京のキャバクラを札幌ではニュークラブという。札幌には別にキャバクラがあって間違えると面倒なことになる…かも。

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